ハインリッヒの法則とヒヤリ・ハットについて
ハインリッヒの法則とは、労働災害における経験則の一つで、1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというものです。(研究者ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ)
上記の異常のことを、ヒヤリ・ハットといいます。文字通り、事故には至らなかったものの、ヒヤリとしたりハッとした事例のことです。
ハインリッヒの法則から学べることは?
事故にならずに済んでよかった、で終わらせないことです。日頃から、そうしたヒヤリ・ハットの事例を共有化しておき、今後の対策に活かすことで、チームとして、個人として、安全能力を高めておかなければなりません。
ヒヤリ・ハットの事例を共有化するときに大切なこと
ヒヤリ・ハットの事例を共有化するとき、ミスした人を責めないことです。人は、注意されたり叱られたりすると、それが嫌で隠すようになるためです。
そのために、そのようなミスを深刻しても責められない、叱られない、という雰囲気を作らなければなりません。
ヒヤリ・ハットの事例を今後の対策に活かすために
- 忘れないうちに、ミスの真因(本当の原因)を調べる。
- 同じミスが起きないような仕組みに改善する。
個人のスキルを原因にしたり、精神論で片付けることは、今後の改善に繋がりません。