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日々の実践と学びの備忘録

ドラッカーに学ぶ どのようなときに転職したほうがいいのか?

どのようなときに転職したほうがいいのか、ドラッカーはこのように言っています。

「組織が腐っているとき、自分が所を得ていないとき、あるいは成果が認められないときには、辞めることが正しい道である。出世はたいした問題ではない」

(P・F・ドラッカー『非営利組織の経営』)

 

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 組織が腐っているときとは?

「腐る」ということは、例えば果物であれば黒ずんだりして見て分かりますよね。そして、腐食が徐々に進行し、いずれは食べられなくなり廃棄しなければならなくなります。

組織が「腐る」ということは、どういうときなのでしょうか。

腐っている組織の特徴 

魚は頭から腐るといいますが、組織も頭から腐るといいます。

リーダーが役割を果たしていない

リーダーは、大海原を航海する船の船長のようなものです。

目的地を示し(目標設定)、方法を示し(率先垂範)、メンバーが主体的に行動できるように促すことです。

これができておらず、スタッフに一方的に結果を求めるような圧力をかけると、スタッフからの反発が生まれます。

まさに「OKY(お前が来てやってみろ)」となり、お互いに信頼関係のない組織ではパフォーマンスが上がるはずがありません。

このような状態に陥っている組織は、腐っているといえるでしょう。

優れたリーダーはみな小心者である。

優れたリーダーはみな小心者である。

 
マネージャーが役割を果たしていない

マネージャーは、リーダーが示した方向性に対し、チームが正しく目標に向かうようにメンバーをまとめてチームを最適化する役割です。

これができていないと、メンバー個々の強みが活かされず、成果が上がりません。

これは、メンバーからしてみれば「自分がところを得ていない」「成果が認められない」に繋がります。

自分がところを得ていないときとは?

ところを得るとは、良い地位や境遇、適職を得る、という意味です。

良い地位や境遇については、「成果が評価されていない」ことになりますので、次項で説明します。

自分が在りたい姿に向かっているかどうか

まずは、適職かどうか、です。

自分がやりたいことをしているのであれば問題ないはずです。

しかし、転職を考えているときというのは、やりたいことが無い、分からないという常態のときが多いのではないでしょうか。

その場合は、今の職についていて、将来自分が在りたい姿になれるか、と考えて見ましょう。

なれないようでしたら転職したほうがいいということになります。 

成果が認められないときとは?

自分が成果を上げていると勘違いしている可能性

まずは客観的に、自分が成果を上げているかどうか振り返ってみましょう。

いくら自分が頑張っていたとしても、成果が評価する人に定量的/定性的に伝わらないと、成果が認められない、となります。

そもそもの問題として、自分が考えている役割とマネージャーが考えているものとずれている可能性があり、これはコミュニケーションで解決に向けて行動したかが重要です。

自分が成果を上げているのに認められないとき

それでも認められないときは、評価するマネージャーの問題となります。

単純に評価するスキルが無いのか、好き嫌いで判断しているのか、嫉妬なのか、いずれにしてもそのようなマネージャーのチームで仕事を続けることは、ストレスになります。

このような環境からは離れたほうがいいということになります。

出世は大した問題ではない

せっかくこれまでこの組織で頑張ってきたのに・・・という思いは捨てたほうがいいということですね。

腐っている組織に貢献するよりは、正しい組織に貢献することで、世の中の腐った組織が淘汰されれば世の中にとっても良いことと考えましょう。