集団の中に敵をつくって排斥しようとしてしまう「黒い羊」効果とは?
社会心理学では、集団を一体化させるための一つの方法として、「外に敵をつくる」ことだということが分かっています。
外部の敵の存在が意識されると、「内集団」と「外集団」の区別が明確になり、内集団に対してはより好意的な態度や行動が、外集団に対してはよりネガティブな態度や行動が生じます。
ある国が自国内に問題を抱えているとき、敵国に対する脅威を叫ぶことで自国を団結させるようにし、自国内の問題を沈静化させようとすることがまさにそうです。
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- 常に外に敵をつくることで「黒い羊」効果は防げる?
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まず行動するということ
サボタージュマニュアルには、
あらゆる決断に対する妥当性について懸念を示せ
とあります。
つまり、「行動する前にあらゆる可能性を吟味すること」が活動の妨げになるということです。
しかし、それはむしろ必要なことに思えてしまいますが、どういうことなのでしょうか。
- 変動が激しく不確実性を伴う環境下で必要なこと
- PDCAでいうと
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会議の無駄
サボタージュマニュアルには、「会議を開く」こと自体が項目として挙げられています。
会議を行うことで、なかなか話が纏まらなかったり、何が決まったのかよく分からなかったり、時間とエネルギーの無駄のように感じたことは多々あると思います。
サボタージュマニュアルにあるように、会議を開くことが組織の活動の足枷になるというのでしょうか。
知らず知らずの内に組織活動の足を引っ張っていることにならないよう、確認していきましょう。
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- なぜ集団で寄るとパフォーマンスが低下してしまうのか?
- 1 社会的手抜き
- 2 評価懸念による発言の抑制
- 3 沈黙の螺旋
- 4 同調
- 5 調整損失
- まとめ
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形式的な手順を重要視し過ぎない
組織間やメンバー間の仕事の伝達は、小さな組織では口頭など直接的なコミュニケーションで調整しやすいのですが、大きな組織になると次第に難しくなっていきます。
そこで、大きな組織でも効率よく仕事をするために、仕事を各担当者レベルで仕組み化するなど、各組織ごとに工夫されています。
仕組み化することは大事ですが、それを重要視し過ぎるとかえって非効率になってしまう場合があります。
しかも、それに気づかないでいると生産性の低下、その結果売上や利益の低下に直結します。
- 「形式的な手順」を守ること
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- 何でもかんでも文書で伝達することによる弊害
- まとめ