まず行動するということ
サボタージュマニュアルには、
あらゆる決断に対する妥当性について懸念を示せ
とあります。
つまり、「行動する前にあらゆる可能性を吟味すること」が活動の妨げになるということです。
しかし、それはむしろ必要なことに思えてしまいますが、どういうことなのでしょうか。
変動が激しく不確実性を伴う環境下で必要なこと
意思決定をする前に莫大な客観的データを集め、定量的に分析し、不測の事態やシナリオについて検討してから意思決定することを良いこととして教えられてきました。
このようにすれば後で「検討不足だった」とか「こんなはずではなかった」ということが少なくなるはずです。
しかしながら、このような意思決定は変動が激しく不確実性を伴う環境下ではあまり効率的ではないと考えることが多くなってきているといいます。
その理由としては、情報収集コストです。
もし情報収集コストが無く、全ての情報がすぐ入手でき、分析もすぐできるのであればいいのですが、現実はコストも時間も労力もかかります。
情報収集している間に環境は変化していきます。
それに対して際限なく情報収集することは、リスクにしかなりません。
PDCAでいうと
PDCAは、まず計画を立て、次に行動の順です。
仕事には、やってみないとわからないというものが少なからずあります。
それに対していつまでも計画を練っていると、行動を始めるのが遅くなるのと、行動してから発見できることがあります。
その場合、まず行動、その後評価、改善して計画を立てるという順番が良いように考えられます。