ホウレンソウ(報告・連絡・相談)がうまく機能していない組織
「うちのメンバーは、いくら言ってもホウレンソウが十分にできない」と言うマネージャがいます。
それは本当にメンバーのせいなのでしょうか。
この原因は、ホウレンソウをされる側であるマネージャにある場合が多いのです。
マネージャ側の問題とは?
ホウレンソウが大事だということは、組織のメンバーであれば理解できます。
メンバーが持っている情報をマネージャ有効活用してくれるから報告、連絡する。マネージャが親身に考えてくれて、その結果業務がスムーズに進み、何か問題があれば事前に解決策を検討することができるため、相談をするのです。
もしメンバーが報告するたびに行動や結果を責められたり、連絡してもリアクリョンが無かったり、相談しても親身に聞いてくれなかったりするとどうなるでしょうか。
メンバーは、ホウレンソウをしても無駄だと学習してしまいます。「学習性無力感」と同じ状態です。
この状態になってしまうと、マネージャがいくら「ホウレンソウを怠るな!」と命令してもホウレンソウを行うメンバーはいません。逆に反発を生むだけです。ホウレンソウをするとしても、当たり障りのない内容のものだけになります。
マネージャが気をつけることは?
メンバーのホウレンソウは、現場からの情報になります。
マネージャにとって、常に現場に居られる訳ではないので、正しい情報を掴むにはメンバーからのホウレンソウが必要不可欠です。自分が偉い、自分の知識が正しいなどと考えていると上述のようになり上手くいきません。まずは「傾聴」することが大切です。
また、メンバーにはホウレンソウを機能させないと上手くいかないような、メンバーの力量のレベルの1段階上の仕事をしてもらうこと、そのような環境、仕組みにすることが大切です。
いずれも、ホウレンソウはマネージャがメンバーに命令してさせるものではありません。