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日々の実践と学びの備忘録

いつも忙しいということは?(トンネリング)

トンネリングとは、心理学や行動経済学用語で、何かに集中し他の事に意識が向かなくなる状態のことを言います。文字通り、トンネルの中にいると外の景色が見えなくなる状態です。

トンネリングのメリットは、一つの物事に対する集中力が高まることですが、デメリットは、その他のことには注意散漫になってしまうことです。

トンネリングに陥ってしまうときは?

トンネリングに陥ってしまう要因として、「欠乏」が挙げられます。

例えば、何か一つのことをする際に時間が「欠乏」している、つまり時間が無い、時間に追われているという状況にあったとします。このようなときは、それに対して集中しますが、他の事が疎かになってしまいます。

ここで危険なのは、「欠乏」が「欠乏」を生む、つまり、疎かにしていたことを始めるとき、事前に段取りをつけておけば良かったものの疎かにしていたせいで更に時間が無くなってしまう、ということです。

トンネリングから脱するためには?

計画段階で「余裕(=スラック)」をつくることです。

例えば、実働8日後が期限の仕事を受けたとします。トンネリングのメリットとして、時間が無いときはそれに集中できる、ですので集中して行うのであれば期限ギリギリで始めれば良いのですが、仕事が終わる保障はありません。そこで、その集中する時間を最初の2日間に持ってきて8割ほど一気に終わらせます。そうすると、何かイレギュラーなことがあっても残り6日間で対処でき、余裕を持って仕事を終わらせることができます。

 

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

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いつも「時間がない」あなたに: 欠乏の行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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